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19話 護衛という名の見張り

Autor: みみっく
last update Data de publicação: 2026-03-05 06:00:21

 脇道に入り座り込んだ。エドウィンの差し向けた見張りの気配を感じていた。見張りだか、護衛なのか知らないが……敵意や悪意を感じないので、あの騒ぎで現れなかったのだから……見張りだろ。

「なぁ……アイツ誰なんだ?」と、見張りのいる方向を向き話し掛けた。

「…………」無言で気配を消していた。

「あーそう。無視ですかー? いないというなら……ナイフを投げても問題ないよなー?最近、練習をしてないから……練習でもするか!」

「ちょっと……待って……! やめてぇ~。おる、おるんやで~」と姿を現した。

「はぁ……ホンマ無茶苦茶な人やんなー。あのお方、近隣の領主のご令嬢やで……ヤバいんちゃう?」と続けて話してきた。俺と同じ歳くらいの黒髪でポニーテールをした黒っぽく動きやすい格好のワンピースを着た女の子が関西弁で話し掛けてきた。

「そ、そう……領主ね……。なんでエドウィンの領地にいるんだよ?」隣りに座ってきた女の子に聞いた。

「あ……それってエドウィン様と会談するために、ご両親と一緒に来たんやで」と教えてくれた。

 黒髪のポニーテールが揺れて輝いて見え、瞳の色も黒く輝いていた。前世の世界を思い出させる美少女だった。

「ここで話してるのも危なそうだし、どこか安心して話しが出来る場所は知らないか?」と少女に聞いた。

「そやなー。どこにいても見つかるんちゃう? 店に入ったらバレるし、森に入ったら猛獣が出てくるし……あ、そうや、ついてきて!」といい場所が思いついたらしく元気に立ち上がった。

 そこへ向かう間に「俺は、ユウ。お前は?」と軽く自己紹介をした。

「アハハ、それ、知ってるってば。わたしは、リュカよろしくね!」と元気良く答えてきた。

 そりゃ……知ってるか。一応護衛対象で見守ってくれていたらしいし。そう……見守っていてくれていただけだけどな。

 商店街を抜け住宅地に入ると小さな家の中に案内をされた。

「ここ、ここやで。安心して話ができる場所や! さ、さっ。入ってー入ってー! わたしの家やから、遠慮せんとってええよ」と笑顔で言ってきた。

 知らない男を連れ込んで良いのか? とリュカが心配になってきた。が……隠密をやってるくらいだし、強いんだよな。多分……

「お前……警戒心ゼロだな……大丈夫なのか?」と心配した表情をして言った。

「そ、そう? なんかさ、ずっと見守ってたから知り合いというか、友達みたいになっちゃってるかも?」と苦笑いをして言ってきた。

 家に入ると、女の子らしい色使いの可愛い部屋できれいに片付いていた。

「一人で暮らしてるんだな?」と勝手にソファーに座り聞いた。

「うん、一人やけど? ねぇーねぇー、それってわたしを狙ってるとかー? うふふ……」とからかうように言ってきた。

「いや、彼氏とか旦那がいれば連れてこないだろ。それに……女の子って部屋だしな」と部屋を見回し言った。

「はぁ……そうですよー、彼氏も旦那もおりませんよーだぁ」と寂しそうに言ってきた。

「あっ!! うふふ……♪ ちょっと着替えてくるわぁ~」と立ち上がりリュカが出ていった。

 戻ってくると、まるで別人のようでパステルブルーの可愛いデザインのシャツにパステルピンク色の可愛いショートパンツのような部屋着を着て出てきた。

 さっき言ったように警戒心ゼロだな。

 そんな格好で向かいに座り話しだした。「ねえねぇーどうかなぁ? お気に入りの部屋着なんやー♪」と言ってきた。

 やっぱり部屋着だよな……。そんな格好で街をうろついている女の子を見たことないし。というか……動くとショートパンツの隙間からチラチラとシャツと同じ色のパンツが見えてるんですけど?

 俺が思ってた隠密とは違うな……もっと暗い性格の人がなるようなイメージだったんだけどな。

 リュカは、明るく話しやすいし良く話すよな……大丈夫なのか? 情報漏洩とかしそうだな。

「良く似合って可愛いと思うぞ……」と目を逸らし答えた。

「……ねぇ。今、目を逸らして言ったよね。ホンマに可愛いって思ってる?」とムスッとした表情で聞き返してきた。

 目を逸らしたのは……パンツが見えるからだっての。「思ってるって……色使いとか可愛いしな。それに……きれいな肌だしな」と答えるとリュカも目を逸らして頬を赤くさせて黙った。

「あ、そうそう……お茶……。お茶、飲むやろ? 持ってくるわ」と慌てた様子で部屋を出ていった。

 隠密というだけあって、部屋の隅に武器がいくつか置いてあった。隠密っていうのは、本当だったんだな。

 ちょっと……強さを確かめてみるか。

 リュカがお茶を持って戻ってきた。「リュカって、強いのか? ちょっと試しても良いか?」と、さっそく言った。

「「……は? え? わ、わたし、本職やで。あんたは猟師やろ?」と驚いた表情をして答えてきた。

「じゃあ……余裕だよな?」と笑いながら言った。

「……あ、でも……」とリュカが言いかけた瞬間に、リュカの背後に回った。

「捕まえた」とリュカの両肩を掴んだ。

「きゃ、はわわ……えぇ!? それ、さっきも……」貴族の娘のリリアの護衛兵を倒した時に使ってたのを思い出したようだった。

 やっぱり、女の子で肩の感触が柔らかいな。それに……掴んだ時の反応も女の子っぽくて可愛かったな。

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